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【材料、工程写真あり】一斗缶ロケットストーブを作ってみた

こんにちは、まねきねこです。

愛知県の半田舎で自給自足生活を夢見て色々と実践しております!

今回、簡単に手に入る材料で特別な工具も要らず作れて、機能は超本格派の一斗缶ロケットストーブを作りました。材料や工程を詳しくご紹介します。

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ロケットストーブとは、野山の木の枝や松ぼっくりを燃料にでき、それらが完全燃焼するために少ない燃料で強い火力が得られ、さらに完全燃焼するので煙も出ないというとってもエコなストーブです。

 

作業工程は非常にシンプル。穴を空けて煙突を繋げるだけ。特別な工具もネジも何にも要りません。コツが分からなかったので試行錯誤で3時間ぐらいかかったけど、一度作った人なら1時間ぐらいで完成させられると思う。かかった費用は煙突3パーツとパーライト18Lで3300円ほどでした(他は全部家にあったもの)。

 

材料と道具はこちら

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材料

  •  一斗缶
  • せんべい缶(半斗缶より少し低いかな)
  • 煙突110mmでT字、エルボ、直管の3つ(106mmでも120mmでもいいと思いますが、たまたまホームセンターで揃ったのがこれでした)
  • パーライト18L(園芸コーナーにて)
  • アルミテープ

道具

  • 金切りバサミ
  • かなづち
  • マイナスドライバー
  • 軍手

 

作業工程

  1. まずは一斗缶の天面に煙突が通る穴を開けますf:id:tokonamex:20170403213626j:image蓋つきの一斗缶であればこの作業は不要だと思います。マイナスドライバーとかなづちではさみが入る穴をあけてそこからはさみで切っていきますf:id:tokonamex:20170403213636j:image f:id:tokonamex:20170403213926j:imageこんな感じで全部は切り取らず最小限に開けました。より保温面と、強度面で都合がいいかなとの考えです。
  2. 次に、一斗缶の側面に煙突の穴をあけますf:id:tokonamex:20170403214128j:imageマジックで煙突のサイズで下書きをして真ん中に穴を空けて、そこからはさみで放射状に切り込みを入れていきます。f:id:tokonamex:20170403214309j:imageやってみてわかったポイントは放射状の切り込みを多くすること(写真だとちょっと少なかった)。多い方が空けた穴の形がより円に近く、煙突との隙間が小さくなります。
  3. 側面に空けた穴に煙突のエルボ管を差し込みますf:id:tokonamex:20170403214339j:image入れる前にご注意。煙突には上下がありますので、T字管とつながる方を側面に差し込みます。やってみて分かったコツは、中からエルボ管を入れて外に出すこと。外からじゃばら部分も含めて差し込んだ方がやりやすいとの情報もありましたが、どうやってもじゃばらが中に入らず、試しに内側からやってみたらすんなり入りました。入らない場合は少しずつ穴を広げますが出来るだけキツ目に(広げすぎ注意)
  4. 一斗缶の上にかぶせるせんべい缶にとりかかりますf:id:tokonamex:20170403222230j:image一斗缶の側面に開けたのと同じ要領でせんべい缶のふた部分に穴をあけます。ふた側はできるだけぴったりになるよう慎重に。f:id:tokonamex:20170403222238j:image工程2の教訓を活かして切り込みを多めにしたらきれいな丸に仕上がりました。
  5. せんべい缶の底にも穴を開けます。こちらは一斗缶の天面同様、真ん中に開けることだけ意識すれば、割と適当でいいかと思います。f:id:tokonamex:20170403222306j:imageこれで穴あけはすべて完了!男のDNAに刻まれた本能的欲求、メカの組み立てに入ります
  6. 工程3で差し込んだエルボ管の側面側にT字管、天面側に直管を差し込みます。f:id:tokonamex:20170403222331j:imageこの時、直管がちょうど真ん中になるよう、上からせんべい缶を直管に差し込みながら位置調整してください。先に位置調整しないとパーライトを充填した後では調整が効かなくなるので。
  7. パーライトを一斗缶の隙間に充填します。f:id:tokonamex:20170403222410j:imageこの時、石やレンガを先に入れて重しにして安定感を高める方法もあるようですが、持ち上げてみて十分重さがあるように感じましたので私の場合は入れませんでした。パーライトはゆすると嵩が減ってくるのできっちりと詰めます。18Lですと微妙に余りましたので、余りはせんべい缶の中に入れておきました。
  8. せんべい缶を下げて一斗缶に合わせ、アルミテープで固定します。f:id:tokonamex:20170403222429j:imageカッコイイ!このままの方が見た目は好きですが、実用のため、煙突を適宜切り取ります。f:id:tokonamex:20170403224251j:image煙突に切り込みいれてクルクルしてそのまま五徳にしようかとも思いましたが、やってみてうまくきまらず結局短くしちゃいました。このように短くする場合、直管は半分の長さのもの(半直管)で十分と思います。これにて完成です!(五徳はキッチンのを仮置き)

 

 

火入れ式をば!

居ても立ってもいられず早速火入れ式です。

長い木の枝を上から差し込み、T字管のふたを開けて、燃えやすい木屑や枯葉を入れ火をつけます。

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最初は煙が結構出ていましたが、煙突があっためられると上昇気流が発生し、途中から火が気流によって横に流れだすと煙が無くなり安定した。f:id:tokonamex:20170403224424j:imageすごいパワーだ!無事完成!

 

火入れ後、

燃えかすを出してみると驚くほど少ない!これが完全燃焼かとほんとにびっくりしました。これならしばらく燃やし続けても菅が灰で塞がることはないなという感じです。

 

後日、畑作業の昼食にお湯を沸かしてレトルト調理もしてみました。火をおこすだけでも楽しいです。

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ロケットストーブの燃料について

落ちている小枝など、現地調達ができるのがロケットストーブの魅力でありエコなところ。ただ、松葉、松ぼっくりを用意しておくと火力調節にすごく重宝します。

特に松葉はすぐに燃えて火力が一気に上がるので、焚きはじめや、火力を上げたいときのブーストに最高でした。そのかわり持続力はないです。松ぼっくりは松葉ほどのブースト力はないけれど、ある程度の火力と持続力が持ち味です。

パワー:松葉>松ぼっくり>木材

持続力:松葉<松ぼっくり<木材

 

 

 

面白いアウトドア調理器具が1つ増えました。煙も最初と最後の少しだけなので近所への迷惑もほとんどないですし、みなさんにもおすすめいたします。

 

amazonのパーライトのページの「お客様はこんな商品も買っています」をみると煙突がズラリ!パーライトはほぼ本来の目的外にて使用されているようです(笑)