オランダ製手回し搾油機PITEBAについての当ブログ記事を全て分類したまとめページです。
個人搾油家の皆様のご参考になれば幸いです。
PITEBAを購入する前
PITEBA以外の選択肢は?
PITEBAを買う前に、ほかにも搾油機の選択肢がいろいろとありますので、よくご検討ください。
目的別に分けると、
・ここぞの時に使う特別な油を都度少量作りたい人→玉絞り式(玉絞め式)
・毎日使う油をたくさん作りたい人→エキスペラー式
玉絞り式の効率を上げるには大型化しか方法がないので、個人搾油家にとっては上記の選択基準になると思います。
エキスペラー式の場合、さらに手動か電動かの選択肢があります。
筆者のPITEBAレビューもご参考まで
わたしのPITEBA購入・試運転レビューもご参考になれば幸いです。
オリーブオイルを搾りたいんだけど?
PITEBAでもオリーブオイルは搾れますが、オリーブの種類によって合う合わないがあります。また、他の選択肢もありますので以下ご覧ください。
PITEBA購入後
PITEBAの他に準備するものは?
・搾油原料
当たり前。自分で栽培するか、買ってくるか、拾うか。スーパーは量が少ないので、ネット通販か業務スーパーがおすすめ。
本記事内<各原料について(入手法~搾油レポート)>もご参照ください
・加熱ランプ用の燃料
灯油やアルコールよりも、パラフィンオイルがおすすめ(特に屋内使用の場合)。煤やにおいが少なく、発火温度も高いので比較的安全な燃料です。わたしの場合、ホームセンターでは結局見つからずamazonで購入しました。1Lあれば相当持ちます。
・ペットボトル
底の部分を切り取って、原料のホッパー(投入口)として使います。普通のペットボトルだと、若干ぐらつくし口が細くて原料が落ちづらいですが、とりあえず使えます(口が大きくて収まりのいいボトルを目下捜索中!)。
・革のワッシャー(なくても可)
端切れ革を螺旋棒につける金属ワッシャーと同じサイズに切り取りましょう。一番負荷のかかる箇所の摩耗を軽減してくれますので長生きします(PITEBA公式でも推奨)。
(2017.11.13追記)
PITEBAを購入された当ブログ読者の方から、ワッシャーが樹脂に変更になっていると教えていただきました。金属粉が油に混じる心配もないでしょうし、革ワッシャーは不要かもしれませんね。
・千枚通し(なくても可)
キャップに搾油かすが硬く詰まりますので、つまようじレベルでは除去できません。でも硬くてとがった金属ならなんでも大丈夫。
・漏斗(なくても可)
PITEBAの構造上、搾り出てきた油を瓶で直接受ける場合、小さな瓶しか設置できません。漏斗で受けて、その下に大きな容器を置けば搾油中、油で満タンになった瓶の入れ替えを気にする必要がなくなります。漏斗は100均に売っています(加熱ランプが干渉して案外小さいのしか入らないのでサイズ注意!)
・コーヒードリッパーとフィルター(なくても可)
不純物の混じった油をろ過してきれいにするのに使います。(油屋さんは和紙でろ過するそうですが)
PITEBA、どこに設置する?
PITEBAはなかなかの力をかけて搾油しますので、何かしら土台が安定したものに固定する必要があります。私の場合は、移動式のスタンドを製作しました。
風が吹くとランプの炎が安定しない、果ては火が消えるので、設置場所は風が避けられるところがマストです。
PITEBAのハンドル改造
PITEBAのハンドルはシングルハンドル(持ち手がひとつ)のため、特に負荷の大きな搾油の際は回すのに一苦労。
簡単にはできないですし、純正品でももちろん十分です。使い慣れてきて不満が出てきたときにはこんな方法もあるよ、ということでご参考まで。
PITEBAでいよいよ搾油するぞ
使い方のコツは?
すべて手作業なのでコツをつかむまでが難しいです。TIPSをまとめてみました。
ハンドルが硬くて回らなくなったときは?
PITEBA公式情報ではただ「水分調整をせよ」とありますが、わたしの経験からの別の簡易的な対処法もありますのでご参考ください。
各原料について(入手法〜搾油レポート)
素材によって搾油難易度(特にハンドル負荷)がかなり違います。原料選びのご参考に、PITEBA公式情報を日本語で翻訳してまとめてみました。
ごま
焙煎ごま油は味のある油なので、感動は一番大きいような気がする。
焙煎のレベルを変えることで好みの油が作れます。
<購入方法>
私の知る範囲では業務スーパーが最安です。
白ごまで1kg500円前後 。
<搾油レポート>
ピーナッツ(落花生)
ピーナッツは入手が簡単で価格も安い、搾油負荷も小さい、搾油以外の応用(食べ方)も多いとあって、便利です。
<購入方法>
知る限り、亀井商店さんが最安です。安くて新鮮なものを取り扱ってらっしゃいます。
搾油用なら小粒で十分です。
amazonやヤフーショッピングでも売られてますが、直営ネットショップが安い。
(でも送料がかかる分、実店舗が一番安いです。¥450/1kg)
<搾油レポート>
生ピーナッツver.
いずれ焙煎ピーナッツでも試してみたい(公式は非推奨)
搾油以外の楽しみ方もいろいろ
ただし、ピーナッツバターはすり鉢orフードプロセッサーの方が楽!
菜種
<購入方法>
日本で一番ポピュラーな油の原料なのに、入手は困難を極めます。というか、私自身いまだに見つかりません。そりゃ、食べれもしない菜種を多量に必要とする一般人は個人搾油家以外にいませんからね!
鳥のエサならあるんですが、、品質的に人間が食べても大丈夫なのかな・・?
2019.6追記
椿
椿油は日本人の心。私の搾油の歴史は椿に始まりました。
美容に、食にと用途が広い高級な油なのでぜひ自分で搾っていただきたい油のひとつです。
<購入方法>
残念ながら椿の種は一般向けには市販されていません。どこかで落ちているのを拾うしかないですが、椿の木は海岸に近いところに自生しています。
(椿油の産地はみんな海が近いところです)
<搾油レポート>
まだやり方を改善する必要があり、いずれまた改善した記事を書きたいと思います。
ご参考まで、こちらはまだPITEBAがなかったころの、煮出し方式の搾油記事です。
自給自足的には椿に終わるのかもしれません。
以上!今後も随時追記していきますよ!