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古民家外壁の下見板張り

振り返ったら張り替えを決意して板を買ったのが去年の2月。なんという行動の遅さでしょう、、

 

購入した中古住宅の敷地内にあったボロボロの古民家。むき出しの土壁が一年近くブルーシートで覆われたままでした。壁板が剥がれたのは劣化でも台風でもなく、元持ち主のおばあさんが山芋を育てるとき、土をかさ上げする囲いのために剥がしていたのでした、、。

 

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重い腰を上げて前回下見板としての野地板のサンダーがけと保護塗料の塗装が終わり、やっと今回壁張り替えに着手です。

 

 前回記事

tokonamex.hatenablog.jp 

 

まずは既存の壁板剥がし

下見板を押さえていた釘は劣化してボロボロなので板はベリベリと手で取れていきます。

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こんな薄い7-8mmくらいの板です。劣化してパリパリにもろくなってます。



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大方剥がしました。長い間むき出しながらも土壁はまだまだしっかりとしていました。

 

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筋交いがしっかり入ってるなと思いましたが、よく見ると間柱ぐらいの薄いのが表面に当ててあるだけでした。これでもないよりはましなのかな?

透湿防水シート張り

せっかくなので?透湿防水シートを張りました。

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普通は透湿防水シートの外側に通気層のはずですがこの場合、逆になっています。シートの外側に通気層を作るか悩みましたが、下見張り自体がそもそも通気性有りと考え、やめました。

 

下見張り開始

下見板を1枚細く切って、下見張りのスターターにしました。

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両端には角材を取り付け。下見張りの場合、端の処理をするのにL字に組み合わせた木材でカバーするのが多いですが、そのカバーの下地として取り付けました。
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下見板を突き当てて張れるのも楽でした。こんな感じです。

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2メートルの板を一人で水平に支えられないので、ネットを参考に缶詰の蓋でこんなものを作りました。

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引っ掛けて支えてくれます

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下見板の重ね幅合わせ治具も作りました。下見板の重ね幅は30mmとしています。
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下穴を開けて、ステンレススクリュー釘を打ちました。重なったすぐ上に打つことで、下見板は上下方向には一箇所のみで固定され、伸縮しても割れなくなります。
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途中経過
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雨が降ると、下の方はかなり泥はねしていました。
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雑草化していた玉竜を壁際に植え替えて、泥除けにしてみました。


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直線部分はほぼ完了です。三角部分は漆喰で塗ろうか迷っていたので透湿防水シートは張っていませんでした。が結論、このまま板張りでいくことに。ここまではそうそう雨水は入らないだろうと、シート張り自体もやめました。気持ちがブレています(汗)

最難関の曲線合わせ

ここからは屋根に沿った斜めの角度合わせ、それと母屋の曲線の形合わせが必要。

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非常にシビアでなんども梯子を上り下り。


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複雑な形ばかりです。下見板自体が湾曲しているし、斜めに張っていくので一筋縄にいきません。あーでもないこーでもないと最後は紙やすりで細かく調整してます。


あと少し!
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出来ました!
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ぱっと見、綺麗な感じです。近くで見ると・・まだまだ甘いです(汗)
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今後は、継ぎ目から水が入らないよう、また板が風で飛ばされないように押縁を張る予定です。

 

現時点のビフォーアフター


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それでは!