こんにちは!まねきねこです。
ずいぶんあったかく(暑く?)なってきて畑に、草刈りに、子供と外へ遊びに、で古民家再生にまとまった時間がとれません。
今回はずっとほったらかしだった、土壁むき出し状態の外壁補修準備に着手。梅雨を迎える前になんとかしたい!
まずは外壁板材の仕入れ
もともと古民家の外壁は杉板の下見張り(鎧張り)でした。下見張りというのは横に張った板の上側を数センチを重ねながら、下から上に張っていく外壁の工法。昔からあるシンプルなやり方ながら、
- 雨水の浸入をよく防ぐ
- 通気性抜群で湿気を溜めない
- 重ねて張るので施工の精密さはあまり要求されない
- 精密さがいらないので、安い板材でも使える
- メンテナンスが楽(板が壊れたらその一枚だけ交換可能)
というわけで、簡単で安くて強いので、最近流行りの素人セルフビルドでもメインで使われる外壁とのこと。
我が古民家の外壁はおそらく建ててから張り替えしてないと思われます。すでに板自体もしなやかさがなくややパリパリの状態。だけどこれだけ板が崩れ落ちてしまった原因は、支持していた鉄クギが錆びて折れたこと、板と土壁の間に蔓が侵入したこと、以前の持ち主のおばあさんが剥がして長芋用の高畝作りに使ったこと(笑)
なので、しっかりとメンテナンスさえしてあげれば板壁でも何十年と維持できそうに思います。
古民家にもともと付いていたサイズは幅220mm×長さ1900mm×厚さ7mmでした。
ところがカインズやカーマ、ホームセンターをいろいろと回って見ましたが最大でも幅180mm×長さ1820mm×厚さ12mm。厚さはいいとしても、幅が短いと重ねる回数が増えるので、必要な木材も増えます。長さも若干足りず。というわけで、地元の材木店に門前払い覚悟で電話してみたら快く応じてくれました。早速現地で現物確認して購入。幅210mm×長さ2000mm×厚さ12mmで、9枚一束2160円でした。野地板は未乾燥の規格だけど、在庫は触った感じ十分乾いているとのこと。ならばと10束を購入。社長さんが「どうします?」と言うので、私が戸惑った顔をしていると、「配達しましょうか?」と。そっか、材木屋さんはそれが当たり前なのね。少量購入で申し訳なく、また積む気満々で準備してきたので結局積んで帰りました(木屑だらけになり後悔)。
車からひと束ずつえっちらおっちら運びます。
野地板の表面磨き
野地板は表面は切りっぱなしのささくれだらけ。とにかく安さだけを追求した板です。
セルフビルド関係のブログを見てるとそのまま塗料だけ塗って張っちゃう人もいるようだったけど、ささくれ多くては濡れた後の乾きも悪く、長い目で見てどうかなと思ったので外側と側面だけはやすりがけをしようと決めてました。とは言え手でかけていてはらちがあかないので電動やすりを買ってました。新興製作所の電動サンダー(オービタルサンダー)SDS200Dです。2000円ちょいで買えちゃうという驚きの安さ、の割にとても高評価。
騒音は掃除機ぐらいかな、思ったよりは静かでした。使ってみて十分な性能ですが、ユーザーレビューどおり付属の紙やすりはダメダメ。使用開始数分で曲げたところから破れて使い物にならなくなりました(下の写真)。
ホームセンターに23cm×28cmくらいの布やすりが1枚108円で売ってるのであらかじめ買っときましょう。23cm×9cmで切れば3回分になります。付属のやすりは24cm×9cmですが、サンダーの押さえの部分がちゃんと押さえてくれて外れなかったので、長さ23cmでもOKです。もちろん破れもなし。これでストレスなくやれます。
板壁にする場合、外側は「木表(きおもて)」にするのが普通のよう。「木表」とは、木の外側にあたる側。下の写真だと、上から5枚分は天側が木表。下から3枚分は地側が木表ですね。ちょうど中心の1枚は表も裏もないですね。なお、乾くと木表側が反るように曲がってきます。
木表側の半分にサンダーかけた図。ささくれがとれてスベスベに。細かい目で仕上げていけばツルツルになるんだろうけど、90枚あって手間がかかりすぎるので#60のみで完了とします。
とりあえず3枚完成、いつになったら終わるんだろう、、?この後さらに塗装も待っている。まとまった時間がほしい〜
ぼちぼち進めます。それでは!