うん10年放置された「古民家」を素人再生中!まねきねこです。
これまで「あばら屋」と呼んでいたけど、これからは「古民家」と呼びます。山積みの課題を目の前にして、「古民家」と呼んだ方が気持ち的にポジティブになれる!ついでに「修復」でなく、「再生」としました。元の状態に戻すというより、もう一度私の手で生まれ変わらせたい!そんな気持ちです。
今回は落ち葉が積もりに積もって雨漏りの恐れがあった、屋根の掃除と修理の記録です。
生まれて初めて屋根に登りました
前回雨漏りがなさそうなことは天井裏で確認できたので、屋根に登る決心がつきました。梯子を立てて恐る恐る屋根の上へ。重い瓦とその下の土が支えられているんだ、人間一人くらいなんのことはないだろう!(と自分に言い聞かせる)。平屋の屋根であーだこーだ言っているわたし。二階建、三階建の屋根に登れる人の気が知れない、、
屋根の上は落ち葉とつるで埋め尽くされてます。屋根の上では「落ち葉のじゅうたん」は悪い意味です。滑らないように四つん這いで慎重に前進。瓦を割らないよう、へこんだ谷の部分を踏んでいきます。屋根の上では落ち葉が朽ちて土となり、椿が芽を出していました。屋根緑化とも言えますが、瓦屋根ではご遠慮願いたい。
ほうきで下におろしていきますが、土と化しているので一苦労。しばらくまとまった雨はなかったですが濡れていて屋根に悪そうです。掃除できてよかった。
反対側もなかなか。トタン屋根はサビサビ。
掃除していると、瓦が割れているのを発見!2枚割れてました。気づけて良かった。
ところで屋根の工事業者は無料診断で故意か不注意か自分で割っといて、「割れてますよ!早く直しましょう、あるいはこの際葺き替えいかが?」などという営業をするものもいるとか。ご注意を。
瓦をどかすと、下の土はベトベトではないものの少ししっとり。ただ、雨漏りになるほどには漏れていませんでした。
さらに土の下には杉皮が!(上写真中央、見えるでしょうか)杉皮にはリグニンか豊富で防水効果が高いのだとか。まさに天然の防水シートです。
割れた瓦の修理
割れた瓦を見つけてしまったので早く直さなければ。といっても直し方がわからないので屋根の上でググりました。
割れた瓦を直すには、以下3つの方法があるとのこと
①防水テープでとめる(簡単)
②パテでとめる(難しい)
③新品に交換(瓦はホームセンターにない。同じ形を探すのが大変)
わたしはもちろん①を選択。一度屋根を下りてすぐさまホームセンター(カインズ)へ。いろんなテープとにらめっこして、瓦の修理と書いてあったニトムズの強力防水補修テープと、陶器に使えて屋外使用可能な瞬間接着剤を買ってきました。
まずは瓦の表面と割れた面を濡れ雑巾で掃除しました。
割れ面は接着材で接着(テープと合わせて二重の防水も期待)。そのあとテープを2,3周回してとめました。
上の瓦を持ち上げながら、修復した瓦を差し込みました。すんなり収まりました。のっかっているだけの瓦バンザイ。
もう1カ所も直して修復完了。防水テープは5mでしたが、瓦2枚でほぼ使い切ってしまいました。
あとは落ち葉とつるをきれいに掃除して、雨どいにたまった泥も掃除して完成。
ただ、雨どいの金具が錆びて朽ちていたので取り付けは持越しになりました。
もうひとつの積み残し課題として、棟瓦(屋根の頂点の筒を半割にしたような瓦)が針金で固定されていないことがわかりました。錆びて切れたのか、元からなかったのかは不明です。今はただ、上にのっかっているだけです。幸い周りが家屋や木々で囲われているので強風からは守られているよう。やるには棟瓦を葺き直さないといけなそうなのでとりあえずはこのままで。
そんなこんなで、おっかなびっくりの屋根の修理も大方完了となりました。
それではまた!