夏が過ぎ、毎週の草刈りからやっと解放されつつあるまねきねこです。
最近、図書館でたまたま見つけた本で”ベジブロス”という概念を知りました。
ベジブロスとは
料理研究家のタカコナカムラさんが提唱する、普段捨ててる野菜くずを活用したダシとり術。
野菜の捨てる部分には栄養成分が多いので、それを煮込んで栄養も旨みもたっぷりのダシ(ベジブロス)をとろうというもの。
セロリの葉や人参の皮はもちろん、トマトのヘタ、玉ねぎやニンニクの皮まで!
野菜の皮も丸ごと食べようというホールフードの概念は私も知っていたけど、タカコナカムラさんはさらに一歩進んで、食べれない取り除く部分さえも煮込んで栄養を取り出して有効利用しようと提案している。
共感したこと
ラーメンのスープに野菜クズを使っていた
たまにラーメンスープを作ることがあるんですが、鶏ガラと一緒にネギの頭や人参の頭などクズ野菜を入れるとスープの味が一層良くなることを経験していました。
そういえば野菜にも旨みがたくさんあるんだよなと。
ラーメンは歴史的にはもともと捨てるものを再利用した安くて栄養のある庶民の食べ物だったそうだが、そこにあるもったいない精神をベジブロスを通じて再認識したのでした。
畑をやると廃棄が多い
我が家では畑をやっていることもあり、野菜の調理くずだけでなくて、一気に採れすぎて食べきれなくなったもの、熟れすぎたもの、とり遅れて硬くなったもの、などなどたくさん出てきます。
今までは、畑に廃棄して土に返してたんですが、ベジブロスにしてから土に還っていただくことで、野菜の命をより全うしてもらえるなと感じました。
廃物利用のサプリは多い
もともと廃棄されていたものから体に良い成分を抽出し、サプリメントになっている例は多い。なんてったって捨てる費用がかからないばかりか、高く売れるようになるんだから。
飽食の現代、カロリーだけではない広い意味の栄養(機能性成分)が求められてきているので、機能性成分をより多く含む廃棄部分の価値は益々高まっているのかも。
ベジブロスというのは美味しいサプリメントとも言えそうだなあと感じました。
そんなわけで、我が家でもベジブロス始めました
特に作法はないので、その時々の余った野菜や野菜くずでごった煮スープをとってます。
それだけでは物足りない味ですが、干し椎茸、肉など、ほかのダシと組み合わせれば、より深い、うまい味になります。
これは牛すじを煮込んでいる様子。
ベジブロスに我が家の解釈と運用を加えて、野菜を茹でるという行為を別の料理のスープ(味付け前)の中で行う。
野菜ダシをスープに与えるとともに、スープのダシを野菜に与える。それぞれがもつ別々の旨み成分の相乗効果でそれぞれがより旨くなるwin-winの関係。さらには別で茹でる水と光熱費、洗い物が節約できてしまう。
日常生活の負荷にならないばかりか、むしろ楽しながら、節約しながらより栄養がとれてしまうということで、我が家の感性にバッチリマッチしたベジブロスなのでした。