我が愛機、搾油機PITEBAで色々と搾ってきました。
アーモンド、ピーナッツ、麻の実、、。
でもやっぱり油の花形はごま油でしょうと(誤認!?)。
というわけでPITEBAを買って早半年。やっとこさ、ごま油を搾りました。
ごま油情報あれこれ
ごまには、大きく白ごま、黒ごま、金ごまがありますが、ざっくり分ければこんな感じかな
白ごま=含油率が最も高い(価格:安)
黒ごま=風味が最も強い(価格:中)
金ごま=含油率、風味いずれにも優れたエース(価格:高)
通常売られているごま油は、特に記載がなければ白ごまが使われているようです。
焙煎せずに搾油すれば太白ごま油となり、風味、色のあまりないベーシックな油に。焙煎してから搾ればいわゆるごま油と呼ばれる、風味の強い茶色がかった油となります。
でもごま油って、日本で唯一焙煎されたものがスタンダードな油ですね(ふと思った)。
PITEBA公式によると、
・原料重量からの搾油率は0.54L/kg=比重0.9とすると486g/kg(48.6%)
・搾油時のハンドル負荷はsome forceで、ピーナッツや菜種よりは負荷が大きいが、中レベルの重さ。
さて、搾ります!
原料は業務スーパーで煎り白ごま1kg537円也。
いりごまなんですが、風味を増すためにオーブンで追い焙煎を。
フライパンでやったら、量が量だけにそれだけで日が暮れちゃう。
オーブン2段にごまを敷き詰めて、適当に170℃で5分ほど。
最後の方でパチパチと少しだけごまが弾ける音がしてました。
色は見た目には変わってないですね。香ばしさは少し増したような。
PITEBAをセット。ごまの場合は頭のボルトを締め込んで排出口をかなり狭めるセッティングです。
十分に菅を余熱してから搾油開始!
グ、グ、グググ・・・
あかん、、、これ、まわらん!
大げさでなく、ハンドルがひん曲がるかと思いました。
一度キャップを外し、カチカチに固まったごまの塊を千枚通しで砕いてリセット。オイルランプの炎を強くして仕切り直ししては再度詰まらすこと二度。
諦めてボルトを外し、排出口を解放して圧力を下げたらなんとか動き始めました。
仕込み量670gを搾り切ってとれたごま油。今までの油と違って、なんか泡立ってます。
いつも通り、コーヒーフィルターでろ過。
相変わらずドモホルンリンクル的なろ過速度なので、一晩中そのままで放置。
ろ過が終わった搾りたてごま油がこちら!
予想外に黄色い!
普通のごま油と比較してみても明らかに違う
一般的なごま油は相当強く焙煎しているんだなあ。
(後日調査。九鬼産業HPによると、浅煎り~深煎りで160℃~230℃で12~15分焙煎しているようです)
だけど、あのごま油の香ばしさは十分にあります。スプーンでひとすくい舐めてみると「旨い!」色々油を搾ってきたけど、味があるのに驚きました。
比較対象としてかどやのごま油をひと口。焙煎が強いだけあって香りはこちらの方がありますが、味に苦味を感じる。
自己満足かもしれないけど、自分で搾った油の方が美味しい!
どうやって食べようかいまからワクワクしております。
ドレッシングに、サムギョプサルに、個人的には納豆に入れるのも楽しみ
一方のごま搾りかす。
ピーナッツやアーモンドの時と違ってサラサラした砂みたい。食べてみると、油が抜けているのでボッソボソの舌ざわり。ただ、ごま風味は十分あるのと、粉っぽいのでパンやクッキー生地に混ぜたり、二次利用の可能性を感じます。
後日うちの台湾人の奥さんが、冷凍して保存した搾りかすで湯圓(中にごま餡をつめた白玉団子的な中華デザート)を作ってくれました。蜂蜜で練ったものが包んであります。しっとりして美味しいですね。
こちらは胡麻あんのパン。これもいいですね。
コスト試算
今回の搾油では、670gのごまから226gの油がとれました。搾油率33.7%。
PITEBA公式では48.6%なので、やはり搾油圧力を弱めた分、15%ほど取れ高が減ってます。
費用的には、1kg537円のごまのうち360円分(670g)を使って、226gの油を得たことになります。
市販品ではかどやのごま油が200g入りで395円(amazon)。
グラムあたりの価格は、
自家搾油 かどや200g製品
1.59円/g vs 1.98円/g
微妙にコスパが良かった!人件費は入れてないけど。まあ、自家搾油なんてコスト気にしてたらできないんですけどね。あくまで自己満足の世界です。
働いた後のメシはうまい、汗かいて搾った油はうまい!ただ、それだけ。
今後は、焙煎なしの太白ごま油、今より焙煎度アップしたごま油、搾油効率向上を課題にしたいと思います。
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