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台湾風カツ煮:滷排骨(ルーパイグー)

今回は奥さんが作ってくれた台湾式カツ煮「滷排骨(中国語読み:ルーパイグー)」のご紹介です

滷排骨とは、台湾風のトンカツをさらに台湾風に煮たもので、日本のトンカツとも日本のカツ煮(カツ丼の上の部分)とも異なるものです。

 

 パート1.台湾風トンカツを作る

台湾風トンカツの大きなポイントは衣。

日本のトンカツは小麦粉→卵液→パン粉ですが、台湾風トンカツは下味調味液(ニンニク、醤油、酒)→デンプン(タピオカorサツマイモ)になります。そのデンプンもサラサラした粒子の均一な粉ではなく、塊も一部混じったような、不均一なものです。

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この不均一さがおそらく台湾風トンカツのキモで、粉状の部分はサクッと、粒状の部分はカリッとして食感の違いが楽しめます(タピオカデンプンのパッケージ写真のトンカツを見るとご理解いただけるかと)。

このような不均一な粒子の商品は日本にないですが、作るのは簡単で、粉状のタピオカデンプンを水で少し濡らして固めたものを乾かして砕く、それだけでもOKかと思われます。

 

(揚げたものの写真なくすみません・・)

 

パート2.台湾風豚カツを煮る

そんな特徴をもった台湾風豚カツですが、それをさらに煮るのが今回の台湾風カツ煮である滷排骨。

せっかくサクサクに揚げたものを煮るなんて日本人にしか理解できない狂気の沙汰かと思いきや、なんと台湾にもその文化が存在しているのでした。

醤油と酒と砂糖と五香粉を入れたつゆで数分軽く煮ます。日本のように卵とじは入りません

 

ちなみに、日本でも人気が出てきた魯肉飯(滷肉飯)(中国語:いずれもルーロウファン)も同じ味のスープです。

他に滷味(中国語:ルーウェイ)という台湾風おでん(?)もありますし、このスープはまさに日本におけるめんつゆのような存在かと感じてます。

 滷排骨と自家製麺のコラボ

レストアした小野式製麺機、絶賛大活躍中です。こちらは麺用小麦粉:特ナンバーワンで製麺したもの。厚さ約1mm×小野式2.2mmの麺です。

麺用粉はやはり発色のよさ、数日寝かせたときの色劣化のなさが抜群です

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粉はいつもKT Food lab.さんにお世話になっております。麺用粉の小分けをこれだけの種類取り揃えられてるお店は他にないかと。

 

そんなこんなで、

出来上がったコラボラーメンがこちら

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ビジュアルはパーコーメン(排骨麵)ですが、スープで煮てあるか煮てないか、の違いがあります。

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衣がとろっとして大変美味しい。溶けた衣が麺に絡むのでスープの持ち上げも良いです。

日本にも天ぷらうどんの天ぷらはつゆに浸す派、別皿で食べる派があるように、意見がわかれそうではありますが、浸す派の私的にはアリです。

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スープがやや甘めなので、中国版食べるラー油を入れて。うまい!

辛旨でおすすめです(台湾でも定番だそう)。